相席屋に行ったら後輩がアムウェイに勧誘された話その③
東京渋谷で北海道出身の純粋ボーイがアムウェイに初勧誘された話の続き。
その①、その②は下記のリンクから↓
hakkiri-syaberu.hatenablog.com
hakkiri-syaberu.hatenablog.com
その③アムウェイ勧誘編
シャベルとボーイが相席屋に行ったのが金曜日。
次の日は土曜だが仕事だったのでシャベルは普通に出勤(ボーイは休みだった)。モラハラ女上司とパワハラおじさんのロジック崩壊コントを朝から満喫し飽きたところで喫煙所に行きボス・ブラックとアメスピで乾杯しているとスマホのラインが「ポコポコチーン!!!」と言う音を立てた。
ボーイ『シャベルさん!!おはようございます!』
ボーイ『昨日の和風女に今日パーティーがあるって誘われたんですけど一緒に行きません!?』
この一言でシャベルは全てを悟った。
シャベルは東京歴8年であるが故に歌舞伎町で全身に刺青の入ったイカついお兄さんと全力鬼ごっこをしたり、ト○タに入社した高校時代の知り合いがリ○ルートのやつにネットワークビジネスに洗脳されているのを阻止しようとしたり(できませんでしたが)、新宿2丁目でメンズの裸体専門カメラマンをやったりと様々な経験をしていたので誰が悪い人かを見極める能力に関してはそこそこ高くなっていた。
すでに昨日の時点で「こんな美人がボーイと連絡先交換…??」と怪しい人センサーが反応していたのだが面白そうだったので泳がしていたのは言うまでもない。
だがもう間違いない!!!こいつは死人にたかるハエより黒い!!!なんとしてでもボーイを止めなければ!!!!!純粋無垢な青年を闇の世界に連れていくわけにはいか〜ん!!!
シャベル『お、いいね〜!!!でも俺は仕事だから行けないかな〜。楽しんでおいで☆』
ボーイ『あ!シャベルさん今日出勤してんすね!!でもパーティー表参道で21時からなんで来れますよね!?』
表参道:東京のオシャレタウン。ハイブランドのショップがたくさんあるところ。原宿や青山にも近いためかカップルやオシャレな人が多く、独り身やオシャレ度の低い人が単身で乗り込むと居場所の無さにメンタルが崩壊し気づいたら新宿のカフェに1人でいるという現象がよく起こる。
シャベル「あ〜どうだろな〜。じゃあ行けたら行くね〜!」
「行けたら行くね」この言葉をシャベルは高校3年生まで「行けるように努力するよ!!マジで!てかほぼ100パー行くから!!でももしかして不慮の事故とかがあるかもしれないからその時は必ず連絡するね!!!」というものだと勘違いしておりました。
東京にきてこの言葉を使って当日ばっくれる人があまりに多かったため「行く気今んとこ全然ないけど、当日気が変わったら行くね〜」という意味だと学びました。ボーイよこれが東京の恐ろしさだ。
というやりとりの後シャベルは仕事に戻り、ボーイはパーティーへ。
みなさんの予想通りシャベルはパーティーに結局行かなかった。
そして仕事が終わり帰宅し眠気に誘われているとボーイから着信が。
お、アムウェイに勧誘されたか??と眠たい目をこすりながら電話に出ると
ボーイ「ちょwwシャベルさーんwなんで来なかったんすか!?最高だったんすけど!!」
シャベル「は?アムウェイじゃなかったの??」
ボーイ「え??アムウェイってなんすか?www普通にテキーラガールのいる店で女の子たちと飲みまくってましたよー!!!」
説明しよう!!テキーラガールとはクラブやパーティーなどでテキーラの押し売りをしてくる売女売り子のことである!!!アルコールアレルギーのシャベルにとっては天敵であり修羅からの使い魔。近づいて来ないよう半径2メートルに滅却魔法陣を錬成しているのに平気な顔で「はい!おに〜さん♡」と言ってテキーラを渡してくるからマジゾンビ。
シャベル「へぇ〜。よかったじゃん。でも俺酒飲めねぇから行かなくて正解じゃね?というわけでお兄さんもう眠いから寝るよ〜。。また来週話聞かせて〜」(あれ?おかしいな…知り合ってすぐパーティーのパターンって勧誘系だと思ってたけど…あの女意外と普通のパリピだったのか??)
ボーイ「あっ!!ちょっと待ってくださいよー!!!実は明日も会うことになったんですよ!!しかも2人で!!!」
さぁみなさんとうとうやって来ました!!うまい話には裏がある!!綺麗なバラには棘がある!!2人の仲が果てしないスピードで急接近していることが何よりの証拠!運命か!?いや違う!!宿命か!?いや違う!!ボーイを待っているのはアブノーマルな魔窟に蠢く女流アムウェイだぁ〜〜!!!
シャベル「お〜すごいね〜。じゃあまたそれ終わったら話聞かせてくれよ笑。今日はマジ眠いから寝るよ〜おやすみ〜」
パーティーの内容や明日どこで会うかということは気になっていたがあまりの眠さに耐えられず就寝。
そして次の日(日曜日)の15時頃
ピンポ〜ン!!!!
家のチャイムが鳴った。「あれ?宅配かな?」と思いながらドアを開けると
ボーイ「チワッス。来ちゃいました。」
(マジかこいつ…休みの日に連絡とってくるならまだしもアポなしで家に押しかけてくるってどないやねん…てかデートはどうしたんだよ。もしかしてこれからデート行くので作戦会議しましょうとか言うんじゃないだろうな…)「え?何しに来たの?」
ボーイ「これからデートなので作戦会議しましょう!!!」
シャベル「は!?帰れ(ブチギレ)。俺夕方から約束あるからそれまで仕事したいんだよ!!」
ボーイ「まぁまぁまぁまぁ!!!作戦会議は冗談でデートは実はもうすでに行って来ました!!!あいつアムウェイでした!!!」
シャベル「……でしょうね。」
ここからはボーイの身に起こったことをまとめて記載。
- 約束では京王線の初台駅に12時待ち合わせでイタリアンに行く予定だった
- だが当日急に渋谷で待ってるね〜と強制リスケされる
- 渋谷の指定されたカフェに行くと謎の男がいた
- その男は不労所得で年収2000万そしてタワマンに住んでると言っていたらしい
- 「夢は?」と和風女に聞かれ「ボーイ喫茶を作ることです(謎)」と答えたらしい
- そこまで来てようやく「アムウェイって知ってる?」と尋ねられる
- が、ボーイは無知なので知らず
- 知らないのでめちゃくちゃ真剣に話を聞いたらしい
- そして気がつくと渋谷のアムウェイビルの中にいた
- そこでもめちゃくちゃ説明を聞いたがよくわからなかったらしい
- なのでDVDとシャンプーをタダでもらって帰って来た
- とりあえず暇なのでシャベルさん家に行こうと思ったらしい
ボーイがアホすぎてアムウェイの人も大変だったろうに…お察しします。
まぁでもそんなわけでとりあえずボーイがDVDをもらってきていたので「せっかくなので」ということで2人で見た。
内容はアムウェイを通してめちゃめちゃお金持ちになったおじさんが人生か何かについてフワッと話をしたり、アムウェイの工場を見学しながら商品紹介をするみたいな内容だったと思う。(2人とも5分で飽きてうちのニャンコと遊んでた。)
そのあとボーイに一応アムウェイがどんなものなのか、なぜやるべきではないのか。ということを簡単に説明しつつ、「あまりに勧誘がひどいならあの女とは縁を切るべきだぞ」と釘をさしておいた。
ボーイ「まぁアムウェイ入んなきゃいいんですよね〜!!結局アムウェイって何やってんのかよくわかんないですし入んないですよ〜!!!!でも和風は美人なんでまたパーティー行きまーす!!」
…
長くなりましたが「相席屋に行ったら後輩がアムウェイに勧誘された話」これにて完です。
シャベル自身も東京にきて「かわいいな〜」とか「この人親切だな〜」と感じる人について行ったらアムウェイや宗教の勧誘だったという経験はありますし、知り合いのアムウェイ嫌いに好きな人ができて付き合ったらその子がアムウェイ会員で自分も気づいたら入会していたみたいな話もありました。
ああいうのって別にその人達だけでやってくれるならいいんですけど、周囲の人を悪い意味で巻き込んでいってしまうんですよね。そこが迷惑極まりない。
特にアムウェイや宗教自体が悪いとかって思いはないんですが、周りをしつこく勧誘するとか騙すような発言をして人を引き込んでいくというのは本当に頂けない。(彼ら視点で見るとあまり悪いことをしてる気は無いのでおそらくこれを言っても無駄ですがw)
そしてそのやり口が今回の記事のように人のお金と時間を浪費させるものであるということ。
堂々と最初から「私アムウェイなんだけどさ〜!!」って言えないことを自覚しての行動だとは思うのですが、そもそも自分が正面から信じてオススメできないものを人様の時間を奪ってまで紹介するとは如何なものなのか。
というか本当にあのシステムでお金持ちになれる力のある人はそれ以前に普通の真っ当なビジネスをしても成功するし、真っ当なビジネスでうまく行かないだとか給料が上がらないからという「逃げ」のスタンスでアムウェイなんかを初めても絶対うまく行きっこ無いよね。だってコミュ力営業力に加え人材管理スキル、それにどこを狙っていくかという市場分析が必要だもん。そんな力があれば起業してそこそこ成功することだって夢じゃ無いはず。
少し話がそれましたが、とにかく人の時間を奪っているというという意識の欠如は恐ろしいものですね(もちろんホイホイついていく人もアホですがw)。
ビジネスやるなら健全に!!!
では。